緊急事態に遭遇したときに適切な応急手当ができるように、日頃から応急手当を学び、身につけておきましょう。
気道異物の除去
口や喉などに異物(食物など)が詰まっている場合に、異物を取り除く方法
傷病者に反応(意識)がある場合
傷病者にのどに詰まったのか尋ね、声が出せず、うなずくようであれば窒息と判断し、ただちに119番通報を誰かに頼む
とともに、以下の2つの方法を数回ずつ繰り返します。
傷病者が咳をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。
腹部突き上げ法
- 傷病者を後ろから抱えるように腕を回す。
- 片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより上で、みぞおちの十分下方に当てます。
- その手をもう一方の手で包むように握り、素早く手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
背部叩打法
- 背中をたたきやすいように傷病者の横に回り込みます。
- 手の付け根で肩甲骨の間を力強く、何度も連続してたたきます。
- 妊婦や乳児に対して腹部突き上げ法は行ってはいけません。
- 腹部突き上げ法を行った場合は、内臓を痛めている可能性があるので、実施したことを到着した救急隊に伝えてください。
傷病者に反応(意識)がない場合
反応がない場合、あるいは最初は反応があったが、応急手当を行っているうちに反応がなくなった場合には、ただちに心肺蘇生の手順を開始します。
- 助けや119番通報がまだ済んでいない場合には、ただちに助けを呼び、119番通報とAEDを手配します。
- 心肺蘇生を開始します。
- 口の中に異物が見えた場合は、異物を取り除きます。
出血時の止血法
一般に体内の血液の20%が急速に失われると出血性ショックという状態になり、30%を失えば生命に 危険を及ぼすと言われています。
したがって、出血量が多いほど、止血手当を迅速に行う必要があります。
直接圧迫止血法
- 出血部位を確認します。
- 出血部位を圧迫します。
きれいなハンカチ、ガーゼ、タオル等を重ねてきず口に当て、その上を圧迫します。
片手で圧迫しても止血しないときは、両手で体重をかけて圧迫します。
- 止血の手当てを行うときは、感染防止のため血液に直接触れないように、ビニール製の手袋やビニール袋を使用しましょう。
- 手足の出血部位の上方を細い紐や針金で縛ることは、神経や筋肉を痛める恐れがあるので行わないでください。
- ガーゼなどが血液で濡れてくるのは、圧迫する力が足りないか、位置がずれている可能性があります。
お問合せ先
乙訓消防組合 消防本部 救急課 電話:953-6039